最近、若者の間で編み物がブームを迎えていることをご存知でしょうか?
1/20放送のNスタで編み物ブームについて触れられており、100円均一ショップでは毛糸が品薄状態になるなど、編み物の需要が急増しています。では、なぜ今、編み物がこんなにも人気を集めているのでしょうか?
その背景と魅力を詳しく探ってみました。
編み物の魅力:自分だけのオリジナル作品を作れる
編み物の魅力は、何と言っても「自分だけのオリジナル作品が作れる」ことです。
編み物は自分の手でデザインや色を選び、形にしていけるため、他の人と被らないオリジナルなアイテムを作ることができます。
特に若い世代にとっては「クリエイティブな活動」が新しい魅力となり、編み物の人気が高まっています。
また、編み物には「作る過程」を楽しむことができる点も大きな魅力です。
編み物を通じて自分の手で一つ一つ形を作り上げていくことに、時間を忘れて没頭できる楽しさがあります。
何度も繰り返し編んでいくうちに、スキルが向上する喜びも感じられるため、はまっていく人が増えているということですね。
スローファッションと環境意識の高まり
編み物が人気を集める背景には、近年海外で流行しはじめているスローファッションの影響もあります。
編み物は自然素材の毛糸を使うことで、環境への負担を減らし、持続可能で作り手自身のクリエイティビティを活かしたファッションを作ることができることから、スローファッションの理念にピッタリとハマるわけですね
パナソニック社外取締役のハロルド・ジョージ・メイ氏も、「スローファッションでは自然のものを使い、環境に配慮しつつ、自分で作ったものを人にあげて喜ばれるという点も魅力的です」と語っています。
編み物を通じて持続可能なファッションを楽しみ、さらに贈り物として喜ばれる点が、若い世代の心を掴んでいるのです。
SNSと動画コンテンツで学べる編み物
編み物ブームのもう一つの要因は、SNSや動画コンテンツがもたらした影響です。
特にTikTokやInstagramでは、編み物のHow-to動画が大人気です。
動画を見ながら、初心者でも分かりやすく編み方を学べるため、編み物を始めるハードルが低くなっています。
また、自身が作成したものをSNSで公開することで新たな共感や価値観を生んでいる要因になっています。
推し活と編み物:オリジナルグッズを作る楽しさ
編み物ブームを後押ししているもう一つの要因は、「推し活」との結びつきです。
推しのキャラクターやぬいぐるみにオリジナルの服やアクセサリーを編み物で作ることが、現在、非常に人気を集めています。
推しぬい(推しキャラクターのぬいぐるみ)に合わせた帽子や、うちわカバーを編むなど、編み物はファン活動の一環としても活用されています。
推し活において、自分で作ったオリジナルグッズを推しに合わせて楽しむことが、ファン同士の共感や交流を生む大きな要素となっています。
単にグッズを購入するだけではなく、自分の手で作り上げるという過程が、ファンとしての「愛情」をさらに深めるための大切な活動になっています。
編み物とリラックス効果
編み物をしていると、自然とリラックスした時間を過ごすことができるため、心のケアにもつながります。
デジタル化が進む中で、手作業でモノを作ることの大切さや、心を落ち着ける効果を感じる人が増えているということですね。
コロナ禍とZ世代の価値観
編み物ブームのきっかけは、コロナ禍による自宅時間の増加にも関係があります。
外出できない中で新しい趣味を見つけた若者たちが、編み物を始めたことがブームの火付け役になった要因の一つです。
特にZ世代は、単に商品を購入するのではなく、物を作り、その「思いを込める」という価値観が強くなっています。
「あなたのために作った」というストーリーを込めた贈り物は、友情を深める一つの方法としても注目されています。
編み物を通じて、手作りの温もりや思いを伝えることが、人の心を動かしているのです。
まとめ
SNSや動画コンテンツを駆使し、初心者でも楽しめる編み物が、推し活やコミュニティ活動と結びつくことで、編み物はますます広がりを見せています。
自分だけのオリジナルアイテムを作る楽しさ、環境への配慮、そして他者との共感を育む編み物。
編み物は自己表現や持続可能なライフスタイルを支える活動として趣味の領域から飛び出し始めているということになりますね。
近年、海外ではスローファッションの流行も見られ始めているので、現在の編み物ブームを通して今後どのような広がりを見せていくのか?楽しみです
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